関西学院マンドリンクラブ創立50周年第42回演奏会曲目解説抜 粋 編

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1.古戦場の秋 
 この曲は日本的なその甘い、また哀調をもったメロディーの故にしばしば多くのマンド
リンオーケストラで取りあげられています。作曲者が武田信玄と上杉謙信の川中島の古戦
場に立ち、武士の豪放さと、その反面の悲哀をマンドリン音楽に表わしたもので、マンド
リン、マンドセロのソロはきく人の胸を打たずにはおきません。日本のマンドリンオリジ
ナル曲のうちで一番よく親しまれている名曲です。 (演奏時間:8分3秒)
.序曲ニ長調
K.ヴェルキは近代ドイツの代表的プレクトラム作曲家で、1920年頃に最も活躍し、
リッターと共にドイツの2大長老といわれています。彼は序曲を5曲書いていますが、
このD-durはオリジナル曲として弾くことの楽しさを味わうことができるものといえる
でしょう。 マンドリン合奏には本来のマンドリン、ギター等のプレクトラム楽器の他によく
管楽器が加えられますが、マンドリンとフルート、クラリネットの掛け合いを
中間部にもっている点からも、このD−durはオリジナル曲の一つのサンプルと
言えそうです。ソナタ形式、4分の4拍子、アレグロ・コン・ブリオ、ニ長調主和弦
による荘重豪快な第一主題が何の前触れもなしに奏されて、以下妙な展開と色彩を拡大
しています。 (演奏時間:6分56秒)
3.「恋は魔術師」より   “火祭りの踊り” 
ファリアは今世紀前半におけるスペインの最高の作曲家です。 それまで郷土音楽として
のみ存在したスペインの楽界に純音楽性を与え、近代スペイン音楽の戸を開いた功労者
であるといわれています。この曲は1915年に発表され、彼の出世作といえるもので「嫉妬
深い男の亡霊が自分との結婚により不幸を与えた妻に対し、彼女の心から愛する青年との
再婚を妨げようとする異様なジプシーの物語」を舞踊化したものです。このバレー音楽は
全部で13曲よりなっていますが、その中でも最も有名な曲であり、単独で演奏されること
が多い。まず火がめらめらと燃えるありさまを描く弦の導入があり、主要主題があらわれ、
第2主題、第3主題と現れます。実にスペイン的な味の強い舞曲です。
                         (演奏時間:4分8秒)
花紫... ......ひまわり......... 花ピンク ........ 花黄色 .......花紫........ 花黄色.......... 花ピンク.......... ひまわり